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提案のご紹介

【回答日】平成29年11月8日

ダイアログ・イン・ザ・ダークの活用について

【いただいたご提案】
 山口知事が東京でダイアログを体験され、早速佐賀県の子どもたちにも体験の機会を提供されたことに感謝しています。
 子どもたちがダイアログで、五感を研ぎ澄まし対話により人の温かさを知ること、全盲のアテンドさんと過ごすことで障害者の見方を変えるきっかけになることは、固定観念にとらわれない柔軟な発想の育成につながると感じています。子育てし大県のソフト面(柔らかい感性をもち、コミュニケーションができる子どもたちが大人になったとき、誰にでも優しい社会になっている。)を育てる大事な事業だと思いますので、これからもぜひ継続して欲しいです。
 佐賀県の取り組み(ダイアログを県の事業として実施しているのは全国で佐賀県のみだそうです。)が全国に広がり、日本全体が誰にでも優しい社会となり、やわらかい感性に包まれることを願っています(ドイツでは教育プログラムにダイアログが組み込まれているそうです)。

 そこで、ダイアログの活用について提案します。
 私は全盲の方の世界を少しでも知りたいと東京でダイアログを体験し、佐賀でも体験しました。「東京のミニチュア版ではダイアログの目的が達成されない!」これが佐賀での感想です。真っ暗闇で運動会を体験しただけであり物足りません。時間が短く行動範囲が狭いので困らないのです。困らないから、他者と協力し合ってコミュニケーションを図る必要もなく一人で何とか移動できるため白杖も必要ありませんでした。すべてが中途半端だと感じました。無料体験だからこれが精一杯だったのかもしれませんが、これだったら意味がないと思います。
 ダイアログは、時間、場所、内容を十分確保することに加えて、アテンドである視覚障害者の講演をセットすることで、思考が深まり広がります。
 小学校の交流教育ではどうしても障害児はお客様です。”同じ人間なんだよ”は実感されない。ダイアログ自体は視覚障害の疑似体験の場ではないとしても、せっかく真っ暗闇を体験するのだから、視覚障害者の生活に思いをはせ、どこをサポートすれば生きやすいのかを考えさせる。”見えないって怖い”で終わるとダメ。別の世界に住む人で終わってしまう。何ができて、何を必要としているのか、気づき、考え、実行する。ダイアログを体験し、視覚障害当事者の講演で価値観の転換を図る。佐賀県の共生社会実現の取り組みにもなります。ぜひ、ダイアログの活用方法についてご検討ください。

【知事の回答】
 このたびは、ダイアログ・イン・ザ・ダーク佐賀についてのご意見をいただきましてありがとうございます。

 私も、ダイアログ・イン・ザ・ダークを実際に体験して、手で触れた感触を頼りに想像力を働かせること、仲間と声を掛け合いながら助け合うことなどといったコミュニケーションの大切さに改めて気づかされた経験があります。このほかにも、車椅子体験などを通じて障害のある方の生活の一端に触れるたびに、障害やその多様性について多くの方に向けた理解啓発などの取組の重要性を痛感しています。

 子どものうちにダイアログを体験することは障害者の理解を深めるために良い効果があると言われています。このため県では、多くの子どもたちがダイアログを体験できるようNPO法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティを県に誘致し「子育てし大県“さが”プロジェクト」においてNPO法人と一緒になって子どもたちに向けたダイアログ体験の環境づくりを進めています。

 その一環として小学生へのダイアログを実施してきましたが、実際に体験した子どもたちからは「真っ暗で目を使えないので、たくさん話をすることができて、いろんな人と仲良くなることができた。」「友達の意外な一面を知れて、とても楽しくてきずなが深まった。」「アテンドの人はすごいと思った。」といった様々な感想が寄せられるなど、これまでに約1,300人の子どもたちがダイアログを通じてたくさんの発見をしています。

 また、ダイアログに興味をお持ちの一般の方も対象とし、教育関係者や子育て中の方など約500名の方々にも体験いただきました。

 これからもこの体験を通じて、子どもから大人までの多くの人に、障害のある方々が日ごろ感じておられる様々な思い、コミュニケーションやチームワークの大切さなど、より多くの事に気づいていただくことができればと考えています。
 だれもがこの住みなれた佐賀で笑顔で暮らせる、そうした佐賀県を実現するためにも、今後、この事業がより良いものとなり、より多くの方の気づきのきっかけになるよう、実際にダイアログ・イン・ザ・ダーク佐賀2017を体験いただいたあなた様のご意見なども参考としながら、取り組んでいきたいと思います。

 このたびは、貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。


■担当課
 県民環境部 県民協働課
 TEL:0952-25-7244
 E-mail:kenminkyoudou@pref.saga.lg.jp

 健康福祉部 障害福祉課
 TEL:0952-25-7064
 E-mail:shougaifukushi@pref.saga.lg.jp