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現場からお伝えします |
| 平成21年6月1日(月) 九州3県で身障者用駐車場利用証の相互利用協定を締結 |
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九州地方知事会議の開催を翌日に控え、開催地の武雄市は九州の各県知事を迎える歓迎ムード一色。そんな中、武雄市の老舗旅館「湯元荘 東洋館」では一足先に、長崎県、熊本県、佐賀県の知事が集まり、ある協定が結ばれました。
その協定の名は「身障者用駐車場利用証相互利用に関する協定」。身体障害者の方やご高齢の方で歩行が困難な方のほか、妊婦の方や怪我をされた方といった一時的に歩行が困難な方などに対してそれぞれの自治体が交付する「身障者用駐車場利用証」を、自治体の枠を超えてお互いに利用できるようにする協定です。
この「身障者用駐車場利用証」は、“本当に必要な人のために、身障者用駐車場を確保しよう”と、佐賀県が平成18年に全国に先駆けて始めたものですが、現在では7県1市に広がり、九州では長崎、熊本、佐賀の3県で導入されています。佐賀県と長崎県では「パーキングパーミット」、熊本県では「ハートフルパス」と呼ばれており、自治体間での相互利用協定の締結はこれが全国初となります。
協定の締結式は、「湯元荘 東洋館」の2階「楠」の間で行われました。佐賀県の古川知事がホスト役を務め、長崎県の金子知事、熊本県の蒲島知事を席に案内、集まった関係者や記者に紹介します。三者がお互いに協定の内容を確認し、協定書に署名。無事に協定が結ばれました。その後に行われた式典の挨拶では古川知事がスピーチ、「従来、よく車に貼られていた車椅子のマークのシールは、車が変わると使用できないし、車椅子を使う人でなくても誰でも購入できました。身障者用駐車場を本当に必要としていることを目に見える形にするための、“人”に付く制度をつくりたいと考えたのが始まりだったんです。ちょっとした“気づき”から始めたことですが、全国にも広がりつつあり、また九州地方知事会がきっかけになってこの相互利用もスタート。これからもこの制度を導入する自治体が広がり、こうした相互利用がどんどん広がっていくことを期待しています」と、制度の導入のきっかけや、今回の相互利用協定に至った経緯などを説明しました。
この後、記者からの質疑応答では長崎県の金子知事も熊本県の蒲島知事も「県内の利用者からはとても評判がいい」とそれぞれの県内の利用状況を答えられ、長崎県の金子知事からは「制度を導入していないほかの県にも積極的に情報発信をお願いしたい」と、マスコミにアピールする場面も。30分ほどで無事に締結式は終了しました。
締結式の終了後、次のアポイントメントに向かう古川知事に少しだけ話を聞きました。「本当にいいことは、自然と広まっていくものなんですね」と、古川知事。「僕がいつもユニバーサルデザインの話をするときに引き合いに出しているのが、日本で初めて身体障害者向けのスポーツ雑誌を創刊された山崎泰広さんの話なんだけど、ご自身も車椅子で生活されている山崎さんが、住んでいたアパートにスロープをつけてもらったところ、そのアパートを出ていくときには“あなただけじゃなくって、これはいろんな人の役に立っているから”と、そのアパートにはスロープがそのまま残されることになったそうなんですね。これが“ユニバーサルデザイン”なんだなぁと。誰もが使いやすいものはそのまま残っていくし、自然に広がっていくんですよ」と、古川知事。
今年度中には鹿児島県でも「身障者用駐車場利用証」が導入されるのだそう。佐賀県が始めたことが、全国のいろんな自治体で認められ広がっていく。来年の12月に開かれる「ユニバーサルデザイン全国大会」の開催地としても、とても誇らしいことだと思いました。
以上、現場からお伝えしました。 |
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