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平成22年3月26日(金曜日) さがUDフェスタ in 嬉野

数多くの車いすユーザーが参加し、盛り上がった「さがUDフェスタ in 嬉野」  きょう古川知事が訪れたのは嬉野市公会堂。きょうはここで今年の12月に迫った「第5回ユニバーサルデザイン(UD)全国大会 in 嬉野」のプレ大会「さがUDフェスタ in 嬉野」が開催されます。

 12月の本大会までにこれからさらにどういった準備が必要なのかを確かめ、一緒に取り組んでいく方々との結束を深めるきょうのプレ大会。県内でUDの優れた取り組みを行っている方々の表彰も行われます。

 きょうは車いすユーザーの方々にも数多く参加していただき、会場は約500人が集まり大盛況。入り口では車いすで人気ゲーム「Wii(ウィー)」を楽しむコーナーや嬉野茶のふるまいも。ステージで行われるスピーチや表彰、トークセッションなどは、手話通訳者の方々や、パソコン要約筆記者の方々のサポートで耳が不自由な方々も内容が分かるようになっています。

手話通訳者とパソコン要約筆記での通訳を交えながら挨拶する知事
動画 3分38秒 
 「このプレ大会は、今年12月にこの嬉野で開催する『第5回UD全国大会』のいわば前哨戦。これからどういった準備がさらに必要になるかを実感していきたいと思います」と、このプレ大会の主催者として大会の冒頭で挨拶を述べる知事。

 「これからの時代、UDは“配慮”ではなく、もはや“前提”。UDが目指すものは、誰もが、どんなところでも、バリアやハンディキャップを感じずに暮らせること、滞在できること。同時に、改修されていない建物でも、人が自然に手を貸す雰囲気があること。これが“本当のUD”だと思っています。建物だけでなく、心も“改修”しながら準備を進めていければ」と、本大会に向けた意気込みを熱く語っていました。

平成21年度佐賀県ユニバーサルデザイン推奨品に選ばれた「匠の蔵V・贅沢なシチューボウル」  知事の挨拶の後は、開催地である嬉野市の谷口市長が挨拶。また、長崎国際大学の学長であり、前熊本県知事でもある佐賀県出身の潮谷義子(しおたに よしこ)さんから頂いた素敵なメッセージも紹介しました。その後、今年度、県内で優れたUDの取り組みを行った個人や団体に与える「第4回佐賀県ユニバーサルデザイン大賞」や、県内の子どもたちからUDのアイデア、ポスター、壁新聞、作文などを募った「平成21年度佐賀県こどもUD作品コンクール」の受賞者、「平成21年度佐賀県ユニバーサルデザイン推奨品」に選ばれた製品の作り手たちを表彰。知事が一つ一つ受賞者に賞状を手渡しました。

 プレ大会はこの後、「嬉野流ユニバーサルデザインとは?」と題するトークセッションや、嬉野高校の生徒による和太鼓の演奏、UD全国大会に向けた概要のプレゼンテーションやPR隊結団式と続いていきますが、次の公務のために県庁へ戻らなければならない知事。会場を後にする前に登壇者控室に向かいます。

佐賀ユニバーサルデザイン推進会議のアドバイザーの方々と懇談する知事  実は、登壇者控室には県のUDの取り組みにアドバイスをいただいている3名の方々が。自らも車いすユーザーであり、さまざまな自治体にUDのコンサルティングを行っている株式会社アクセスインターナショナル代表取締役社長の山崎泰広(やまざき やすひろ)さん、松下電器産業株式会社勤務時代にプロダクトデザイナーとしてUD製品の開発に携わり、UDに関する数々の協議会を立ち上げた経験を持つ細山UD-Unit代表の細山雅一(ほそやま まさかず)さん、UDの普及啓発のため、出版やセミナー運営などを通じUDのネットワークを広げているユニバーサルデザイン コンソーシアム代表理事の梶本久夫(かじもと ひさお)さん。3名とも佐賀ユニバーサルデザイン推進会議のアドバイザーを務めていただいています。

 約15分間という短い時間でしたが、細山さんは「一所懸命につくったUD製品をどうやって流通にのせていくか。UDはもはや前提で、それにプラスアルファの美しさや魅力を付加し、高齢者や障害のある方だけでなく一般の方の目に留まるような流通チャネルにのせていかないと。例えば“デザインデパート”を標榜する銀座の松屋には『UDスクエア』というコーナーがあるが、こうしたチャネルの1つ1つを捕まえていくことが大事なのでは」と、UD製品の流通に関してアドバイス。

 梶本さんは、「地域ブランディングとしての最近の成功例に『サムライブランド』というのがあるが、佐賀でもUDに環境の要件をプラスして企業や製品間での連携を図り、佐賀が世界につながる『サガブランド』を打ち立ててはどうか」といった、ブランディングからの切り口を提案。また、車いすユーザーの山崎さんは、「嬉野のまちを車いすであちこち歩いてみたけれど、まだまだ不十分なところがある。また、「バリアフリー」がUD化だと思っていらっしゃる方もいる。UDというのは、高齢者や障害者だけでなく“誰もが”使いやすいもののこと。大変な方のためにやっているということではなく、みんなのため、自分たちのためであることが分かってもらうのが大切。UDは“チャリティ”じゃなく、“これからのビジネス”」と、車いすユーザーとしての実感を交え、長くUDに携わってこられた方ならではのアドバイスをいただきました。

 12月の本大会に向け、関係者の結束を固めるとともに新たな課題も見えてきたきょうのプレ大会。来ていただいた方に、「良いところだった。素敵な大会だった」と思っていただけるよう、これからさらに準備を進めていければと思います。

 以上、現場からお伝えしました。
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