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知事への提案

【回答日】 2008年8月1日
有明佐賀空港の利用価値UP
【県民の声】
 昨今、福岡空港の拡張問題が取りざたされていますが、ここは、福岡空港と共存できるよう路線のシェアを求めるよう働きかけてください。
 また、ある新聞によると、あるアジアの格安航空会社が有明佐賀空港での運航も検討の対象にしているとのことなので、ぜひ誘致すべきではないでしょうか。羽田便の増便も決まりましたし、さらにアジアのLCC(格安航空会社)を取り込み有明佐賀空港の利用率UPを図ってください。
 また、航空貨物の取り扱いを増やすため、物流センターの開設や有明佐賀空港と高速道路のアクセス道路の整備へと予算を集中的に配分すべきではないでしょうか。
 そのアジアの航空会社の誘致は有明佐賀空港の国際化の第一歩(入管を常設)です。
 そのためには格安で空港利用料を提供できないものでしょうか。
 古川知事県民のためがんばってください。

【知事の回答】
 はじめに、「福岡空港と共存できるよう、路線のシェアの働きかけをしてください」とのご提案をいただきました。
 これは、福岡空港との間で路線のシェアを行えば、近い将来に発着能力の限界を超えるとされる福岡空港の混雑緩和につながるだけでなく、有明佐賀空港の利用促進にもつながるとのご意見かと思います。
 私もあなた様のご意見のとおりだと思いますが、県から国などにお願いをしたとしても、佐賀か福岡のいずれかの空港に特定の路線を割り当てるというのは、航空会社が自由に路線などを選べる、いまの自由化の流れのなかでは現実的には難しいと考えています。
 ただ、有明佐賀空港は福岡空港との間で、いま夜間貨物便、早朝や夜間の旅客便での連携などの実績を積み重ねていますし、またこの7月1日からはANAが佐賀、福岡、北九州3空港の相互利用を始めています。
 私は、有明佐賀空港と福岡空港の2つの空港の将来を考えたときに、それぞれの特長を活かしながらこれまで以上に連携していくことが可能だと考えています。

 また、「物流」に関してのご提案をいただいていますが、有明佐賀空港は夜間貨物便を利用した国際航空貨物の拠点として、福岡空港との役割分担ができるのではないかと考えています。
 いま有明佐賀空港では地元のご理解とご協力により、福岡空港では飛ばすことができない深夜の時間帯に夜間貨物便が就航しています。
 福岡空港にくらべて九州の中心により近いという特長を活かし、九州一円からの航空貨物を取り扱っており、関西空港を経由して海外に国際貨物を送り出すといった役割を担っています。
 これまで有明佐賀空港を利用していただいていた運輸事業者や荷主の方だけでなく、新たな事業者の方に対しても積極的にポートセールスを行い、新たなニーズの掘り起こしを行っていきたいと考えています。
 このような取り組みによって貨物の取扱量が増えれば、ご提案いただいたように物流センターの誘致などにもつながり、さらに今後、有明佐賀空港が九州における国際航空貨物の拠点として成長していくことになると考えています。

 さらに、「アクセス道路の整備」に関してもご提案をいただいていますが、旅客便の利用での有明佐賀空港と福岡空港の連携や有明佐賀空港の利用を拡大するためには、私もアクセスはたいへん重要なものと考えています。
 県では有明佐賀空港へのアクセス道路について、いま、有明海沿岸道路や佐賀唐津道路などの自動車専用道路の整備を重点的に進めています。
 これらの道路ができれば長崎自動車道をはじめとする道路網と一体となったネットワークが形成されます。
 それにより、県内の主要都市だけでなく福岡県などの都市とも短時間で結ばれることで広域的な人流・物流を進めることにも大きく寄与し、有明佐賀空港の広域的な利便性の向上につながるものと考えています。
 なお、上海の浦東国際空港ではリニアモーターカーが市内とを結ぶアクセスの手段となっており、将来的には国内線専用の空港まで整備される計画になっています。
 本当に福岡空港との連携というものを考えた場合、道路整備だけでなく上海のように有明佐賀空港と福岡空港をリニアモーターカーで結ぶことが必要と思います。もちろん、現実的には多くの課題があることも事実ですが、将来に向けての発想としてそういったものがあってもいいのではないかと思っています。

 いずれにしても、有明佐賀空港と福岡空港との役割分担や連携といったものは、既存の社会資本の有効活用にもつながりますので、それぞれの空港の持つ特長を最大限に活かすことを考えていきたいと思っています。

 次に、「ある海外の航空会社の誘致」に関するご提案についてです。
 佐賀県としてもその航空会社には強い関心を持っており、実際に誘致にむけ営業活動を行いました。
 一般的に海外のLCCでは、コストを落とすために、着陸料が高い大都市の空港ではなく、その近郊にある地方空港を選んで路線を開設しています。
 そうした点で、その航空会社からは有明佐賀空港が福岡県に近く、しかも九州のほぼ中央にあるため、高い評価をいただきました。
 しかし、残念ながら、その航空会社は、有明佐賀空港の2000mの滑走路では離着陸ができない大型機(A330)しか保有していないため、現状では施設面で課題があるとのことでした。
 県としては、まずは現在の施設で離発着できる海外の航空会社による国際チャーター便の実績を積み重ねながら、航空会社の意向や旅客のニーズをしっかりとつかみ、出入国管理などの受入体制や着陸料などの空港利用料についての検討も進め、将来的には国際定期便を誘致したいと考えています。

 有明佐賀空港はお陰さまで7月28日に10周年を迎えました。そのお祝いのように今年の11月からの東京便の増便が決定しました。
 また7月1日から3空港の相互利用が始まりましたし、有明佐賀空港は着実に、より便利で使いやすい空港に成長してきています。
 県としては、さらに便利で使いやすい空港を目指しています。一人でも多くの方に有明佐賀空港を利用していただくことで、次の10年、20年に向けて、有明佐賀空港、そして佐賀県及び福岡県南西部の大きな飛躍につなげていきたいと考えています。

【関係課】
 空港の利用促進については
  県土づくり本部 交通政策部 空港・交通課
   TEL: 0952-25-7182
   E-mail: kuukou-koutsuu@pref.saga.lg.jp

 道路整備については
  県土づくり本部 交通政策部 道路課
   TEL: 0952-25-7155
   E-mail: douro@pref.saga.lg.jp

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